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虚ろな砦

コラム

読者は何を求めて読んでいるのか

ブログというものは、
書き手が方向を決めているようで、
実は読者が勝手に散らばっていく。
気づけば、Linux と iOS のユーザーが
同じくらい集まっている。
テック記事の隣で、
恋愛コラムを読んでいる人が平然といる。
もはやカオスというより、
無人島に勝手に住み着いた住民たちが、
好きな場所にテントを張っている状態。
AIの話を書くと
恋愛の続きはまだですかと言われる。
恋愛の話を書くと
カーネルの話はもうしないんですかと聞かれる。
どちらに寄せても、必ずどこかが不満を漏らす。
全員が違う方向を向いているのに、
なぜか同じブログに住み着いている奇妙な共同体。
私はそんなに器用に
読者層を分けて書いているつもりはない。
気が向いたときに、気が向いたことを書く。
ただそれだけ。
それなのに読者は「これは私のための記事だ」
と勝手に思い込み、
次の記事が違うと軽く失望する。
知らないうちに期待を背負わされ、
知らないうちに裏切っている。
ブログとは理不尽な装置。
でも、この混沌こそが
私のブログらしさなのかもしれない。
テックと恋愛が同じテーブルに座り、
Linux と iPhone のユーザーが同じ記事に頷く場所。
方向性がないのではなく、
方向が多すぎて一本に絞れないだけ。
だから今日も私は、
読者の期待を読み違えたまま、好きなことを書く。
彼らが何を求めているかは分からないが、
私は私の書きたいものを知っている。

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