7/20の雷鳴
晴れすぎた空に答えはない。
ポスターの笑顔みんな歯を見せてるけど
本当に信じていいのは、
郵便受けにたまったチラシの重みだけ。
タスキをかけた声が響く朝、
誰かの「日本を変える」は
実際、どこをどう変えるのか説明してほしい。
候補者一覧、もはやRPGのキャラ選びみたいで
推しがいないまま「消去法で民主主義」とは、
それは、もうギャグの領域ではないか。
隣の爺は「昔はもっとマシだった」と呟き
学生は「バイト終わったら行くかも」と言い、
私はレジ横の募金箱に
100円入れて政治参加を演出する。
投票所の静寂に、
鉛筆の芯だけがカツカツと意思表示。
この国は今夜、また無難な未来に丸をつける。
それでも私たちは笑う。
たぶん、苦笑いで。
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