PR

INTPと恋愛

ポエム

未知なる感情の中で

恋に落ちたことを
まず自分に隠そうとする。
「これは興味だ」「観察だ」「一時的な錯覚だ」
そんな言い訳を三つ並べて、
どれも論破してしまう自分に静かに絶望する。

気づけば、相手の言葉の“構造”を読み、
会話の“癖”を解析し、
返事の“間”にある沈黙の意味まで推測してしまう。
恋じゃないと言い張りながら、
恋の証拠を自分で集めてしまう。

会いたいのに、会いたいと言えない。
言語化した瞬間に、
この奇妙な感情が
観測によって崩壊してしまう気がするから。

だから、距離を取る。
距離を取って、
その距離の取り方が不自然すぎて、
さらに自分を追い詰める。

相手の一言に
心が跳ねるのに、
表情はほぼ無。
「へえ、そうなんだ」と言いながら、
内側では花火大会が起きている。

夜になると、
今日の会話を0.1秒単位で再生し、
最適解だったかどうかを検証する。
そして結論はいつも同じ。
「まあ、悪くはなかったはずだ」
「たぶん」
「おそらく」
「…いや、どうだ?」

恋は苦手だ。
でも、恋に落ちたINTPは、
世界の構造が少しだけ柔らかく見える。
論理の隙間に、
小さな光が差し込む。

それを“恋”と呼ぶのは、
まだ少し照れくさい。
だから今日も、
何でもない顔で、
君のことを考えている。


コメント

タイトルとURLをコピーしました