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おじさんと私

ポエム

恋の傾向と対策

私には、いま好きな人がいる。
バイト先で出会った、
どこにでもいそうな静かなおじさん。
流行りのイケオジとは程遠くて、
気づけば風景に溶けてしまうような人。

けれど話すと、急に世界が色づく。
博識で、さりげなくユーモアがあって、
その落差に、私はあっけなく心を持っていかれた。

もっと知りたくて、
つい質問ばかりしてしまうのに、
彼はいつもふわりとかわしてしまう。
親子ほど年が離れているせいか、
どこかで距離を置こうとしているのが分かる。

それでも親友は言う。
「意識してるからこそ、予防線を張ってるんだよ」
私はそれを信じたいような、信じきれないような、
そんな曖昧な場所に立ち尽くしている。

これが恋なのか、自信はない。
でも気づけば彼のことを考えてしまう自分がいて、
その存在が、静かに答えを示してしまう。

お金のためでも、
特別な関係を望んでいるわけでもない。
ただ、同じ空気を吸っていられる時間が尊いだけ。
ラノベみたいな恋なんて似合わないのに、
それでも私は今日も、
彼がいるコンビニへと出勤してしまう。

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