ポエム

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月の囁き

冬の俳句いにしえの秋の夜長に佇んでバーボン片手に月を眺める
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52歳の青春白書

何の為に彼等は歌い続けるのか?生まれて、すみません。でも、生きていてよかった。
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無口な彼女

ドライブ・ユア・カー欠伸も出ないくらい退屈な水曜日海へ行こうと彼女が言ったそれは柔らかい日差しと北北西の風が狂気を誘う12月のある日の出来事だった冬の海には色が無いそこにはただ溢れんばかりの愛に包まれた無関心でまた僕を無視する君がいるそして...
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殉死と純死

守られなかった約束私はいま落ちている絶望の淵よりあなたの氷った涙を抱きしめながら私はいま落ちている恥辱の岸辺よりあなたの止まった鼓動を聞きながら私はいま落ちている哀願し手を差し出す者の為ではなく嘲笑し無言で通り過ぎる者の為ではなく私はいま落...
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おぼろげな違和感

家族の肖像そう、彼は死んだそれはよく分かっているでも、なぜ彼が夕食の食卓のいつもの席に居ないのかその理由が分からない死ぬという本当の意味は多分こういう事かもしれない
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ラストダンスは君と

人生の黄昏に抱かれながらラストダンスを踊ろう年月が重ねた笑顔のなかと時が癒した涙の跡をラストダンスを踊ろう年月が重ねたの沈黙の夜と毎日始まった喧騒の朝をラストダンスを踊ろう出口が見えてきた迷路の中を二人が歩んできた足跡をみてラストダンスを踊...
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子供の歌

幼い子供が死ぬたびにやまないネグレクトについて私なりの見解を一言殴った方の手が痛いのが躾殴られた方の頬が痛いのが虐待
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審判の日

耽美な世界の流行歌彼は歌う蒼ざめた空気を震わせて石のベッドに跪き罵声のコーラスに身を委ね審判の下るその時を待っている枯れ木が奏でるオーケストラはひび割れて彼の罪深さを嘆き予言者達は冗談に笑い終わりの無いこの悲劇の結末を占う黄色い道化師が手を...
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束の間の青春

チームしゃちほこの功罪ブログ用に書き留めていた古いファイル整理してこれを見つけた。我ながらいい文章だと手を止めていた。当時現役JKアイドルとしてそこそこ売れてたから覚えているかも。チームしゃちほこが死んだ。今思えばガイシで綺麗に散るべきだっ...
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砂漠にて

コロナウイルスの風に吹かれて私はそこで途方に暮れている照りつける灼熱の太陽の下でキリストの復活を待っている誰かが指差すその先に見知らぬ天国が見えている何者かに支配されている目に見えない力でそれは絶望的に屈折していて驚くべき明晰さを持っている...