年度末を乗り切る為に
ヲタクにとって最大の試練が来た。
そう、年度末だ。
季節が変わるたびに、断捨離の誘惑が襲ってくる。
しかしヲタクは収集癖と
未練でできている生き物だ。
だから部屋はまず汚い。
例外はない。
ミニマリストを目指す私の部屋でさえ、
限定版の箱と特典と紙袋が地層を作っている。
最近は捨てられない人を
笑う番組が量産されていた。
潔癖をこじらせた自称プロが、
他人の部屋を“正義の鉄槌”で査定するやつだ。
コンプラの波で多少は減ったが、
深夜帯でまだ細々と生き残っている。
世の中はヲタクの悲哀を
エンタメとして消費するのが好きらしい。
もちろん分かっている。
捨てれば片付く。
思い出は心に残る。
そんなことは百も承知だ。
でも、限定版の箱を手に取ると手が止まる。
「未来の自分が必要とするかもしれない」
──この謎の予言者モードが発動する。
結果、何も捨てられない。
年度末の断捨離戦争、今年も敗北だ。
このヲタ心理を、小野田紀美先生みたいに
キレ味とユーモアでバッサリ斬りつつ、
でもどこか救ってくれる
“センスのいいヲタク”はいないものか。


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