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真夜中遊園地

ポエム

ガールズバンド真夜中の邂逅

真夜中の遊園地は、
誰もいないのに、
誰かの息づかいだけが残っている。
シャングリラの残響が、
観覧車の骨組みをゆっくり震わせ、
恋愛スピリッツのアカペラが、
風のように通り抜けていく。

あなたが置き去りにした言葉たちは、
まだここで回転している。
ハナノユメの淡い光が、
閉園後のアスファルトに薄く降り積もり、
ウィークエンドのまぼろしが、
壊れたメリーゴーランドの影をそっと撫でる。

誰もいない夜は、
いつだって本当のことだけを語る。
砂鉄のように細かい記憶が、
指の隙間からこぼれ落ちて、
それでも拾いきれないまま、
あなたはまた歩き出す。

二人体制の頃のように、
役割を入れ替えながら、
自分の中の知らない自分を演じてみる。
ギターを置き、ベースを抱え、
鼓動のリズムだけを頼りに進む夜。

真夜中遊園地は、
終わったものたちのための場所じゃない。
まだ名前のない感情が、
静かに生まれ直すための場所だ。

観覧車の頂点で、
あなたはようやく気づく。
「終わり」はいつだって、
次の「始まり」の形をしている。

だから、もう怖がらなくていい。
閉園のベルは鳴らない。
あなたが歩き続ける限り、
この遊園地は、
何度でも真夜中に開く。

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